本屋の本音、版元の煩悶──レジスタンスとルネサンス

「本を売りたい。」
毎年、七夕の短冊に書くことといえばこの一言です。どうすればもっと本が売れるだろうかと試行錯誤しながら本屋を運営しています。試行錯誤するなかで、こうすれば売れるんだなというのはある程度掴めてきました。ただもっと売りたい。本を売って大儲けしたいというのが本音です。
さて、七夕は7月7日ですが、その前日は何の日かご存知ですか。「ナナロク社の日」です。覚えておいてください。ナナロク社は出版社で、文芸・アートのジャンルを中心に本を刊行されています。
ナナロク社の本、めちゃくちゃ売れるんです。鴨葱書店を開店してから2ヶ月ほどですが、ナナロク社の本はすでに300冊以上売れていて鴨葱書店を牽引してくれる版元の一つです。ナナロク社のような出版社がもっと増えれば、大儲け間違いなしと確信しております。
さてさて、今回のイベントはナナロク社の代表の村井さんを京都にお迎えしてお送りします。「本屋の本音、版元の煩悶」は以前にも東京で開催したことがあるのですが、今回は京都で村井さんと一緒に「出版業界は斜陽産業だ」というネガティブな言説に抗ってみたいと思います。
ナナロク社の本が好きだ!という方はもちろん出版・書店に関心のある方にご参加いただければ嬉しいです。
ルネサンスはもうそこに。
【登壇者プロフィール】
村井光男(むらい・みつお)
1976年生まれ。編集者。2008年ナナロク社を創業。刊行書籍すべての編集、または制作を担当。谷川俊太郎『あたしとあなた』など詩歌を中心に、川島小鳥『未来ちゃん』、『近藤聡作品集』、『岡崎乾二郎』視覚のカイソウ』、藤岡拓太郎『たぷの里』と、ジャンルを横断した本づくりで年に8冊ほどを刊行しています。最新刊は岡本真帆『あかるい花束』。
大森皓太(おおもり・こうた)
1995年兵庫県生まれ。UNITÉ/鴨葱書店店主。
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